「キャッシュレス決済」って何だか新しいイメージがありますが、じつは50年以上も前からあること知っていますか?の話

2019年に施行される予定の消費税増税の影響で、ここ最近「キャッシュレス」というのがやたらと世間を騒がせるようになってきました。

キャッシュレスというと方法としては「クレジットカード」、「電子マネー」、「QR決済」、「(仮想通貨)」などがありますが、技術的にここ数年の間に生まれてきたものが電子マネーとQR決済と(仮想通貨)になります。

そしてもう一つのクレジットカードですが、こちらは約50年以上も前からその仕組みは確立されていました。

クレジットカードってそんなに前からあったの?と思う人もいるかもしれませんが、海外まで目を向けると100年以上の歴史を誇るものもあります。

そんなクレジットカードの歴史を今回は少し詳しく紹介していきたいと思います。

この記事のGOAL(ゴール)
・クレジットカードの歴史を知る
・カードブランドの歴史を知る
・キャッシュレス決済という方法が歴史と伝統があるものだと正しく理解する

1850年:アメリカン・エキスプレス

1850年というのが何の年かというと、アメリカン・エキスプレス社が設立した年になります。

この記事を読んでいる誰もが生まれていない年でしょう。

ちなみに日本では嘉永(かえい)三年で征夷大将軍が徳川家慶(とくがわいえよし)という時代ですよ・・・。

そしてまだこの年にはクレジットカードというものはまだ誕生していません。

そして、アメリカン・エキスプレスが日本に進出してきたのが1917年(大正六年)になります。

日本での歴史でみても100年以上の歴史があることはあまり知られていないかもしれません。

アメリカン・エキスプレスの日本支社は最初、神奈川県横浜市で開業しました。

出典 HUFF POST 

当時はクレジットカードなどもまだ発行しておらず、欧米から日本へ来る旅行客のサポート業務がメインとなっていました。

それからアメリカン・エキスプレスがクレジットカードを発行したのが1958年となります。

この頃には、まだ日本ではクレジットカードは発行していませんでしたが、アメリカン・エキスプレスは日本人向けの旅行業なども開始しており、日本でも馴染みの存在となっていました。

そして、日本でアメリカンエキスプレスがクレジットカードを発行したのが1980年となります。

日本でアメリカン・エキスプレス・カードが誕生したのは、通称グリーンカードからだと思う方もいるかもしれませんが、じつはゴールドカードからの発行でした。

・ アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード(公式)

ちなみにグリーンカードが発行されたのはその3年後の1983年になります。

さすがにこの頃になるとこの記事を読んでいる方でも生まれているという方が多いでしょう。

アメリカン・エキスプレス・カードが通称アメックスと呼ばれるようになったのもこの頃です。

日本に支社を設立して100年、クレジットカードを発行してから30年以上の歴史を持っているアメックスは日本企業の文化に根付いたと言っても良いでしょう。

これだけ長く会社が続くこととサービスが支持されることが、アメックスの信頼の高さを物語っていますね。

以下にアメックス日本支社の清原正治社長のコメントを紹介します。

「見かけのお得さやポイント還元率の高さといった表層的なものだけでは、長くは続きません。きめ細やかな本物のサービスを提供することが真にお客様のためであり、同時に我々のためでもある。そのことを、身をもって知っていることが弊社の強みといえるでしょう」

(アメリカン・エキスプレス日本支社 社長:清原正治)出典:HUFF POST

・ アメリカン・エキスプレス・カード(公式)

1961年:JCB(ジェーシービー)

日本におけるクレジットカードの歴史を語るのに外せないのがJCB(ジェーシービー)カードです。

JCB(ジェーシービー)の歴史の始まりは1961年と60年以上も前から存在します。

アメリカン・エキスプレスに比べると比較的新しく感じるかもしれませんが、60年というのは会社が続く年数としてはかなり立派な部類に入るでしょう。

そして何よりお伝えしたい点として、JCB(ジェーシービー)が日本発の国際クレジットカードブランドだということです。

国際クレジットカードブランドとして有名なのはAmerican Express(アメリカン・エキスプレス)とVISA(ビザ)、そしてMasterCard(マスターカード)があります。

ほかにも日本での知名度高さは低いですが、Diners Club(ダイナースクラブ)と中国銀聯※(ちゅごくぎんれん)もあります。

※中国銀聯またはUnion Pay

これら国際的なクレジットカード決済ブランドと肩を並べるJCB(ジェーシービー)が日本の企業だというのは日本人としても誇らしい点だと思います。

・ JCB(ジェーシービー)カード (公式)

ちなみにJCBという名前は前身の会社の名前である日本クレジットビューロー(Japan Credit Bureau)のそれぞれの頭文字からきています。

当時発行されたクレジットカードは以下の画像のようなもので今とは全く違います。

出典 株式会社ジェーシービー(JCB)
この当時はまだ国際ブランドになる前の頃なので、国内での利用のみを想定していたのか漢字での表記も多く目立っています。

ちなみに会社名をJCB(ジェーシービー)へ正式に変更したのは1978年の頃なのでちょうど30年前になります。

アメリカン・エキスプレスが日本でクレジットカードを発行する2年前と、ちょうどこの頃からクレジットカードというものが日本で浸透し始めた頃でしょう。

そして、JCB(ジェーシービー)が海外でも利用できる国際ブランドとして本格的に進出したのが1981年のことです。

すでにVISAやMasterCardといった国際ブランドの中に参入し開拓していくというのはおそらく大きな賭けだったと思います。

(この海外進出によりJCB(ジェーシービー)は「サムライカード」と呼ばれたりもしたようです)

他のクレジットカードがVISAやMasterCardブランドで発行されるなか、JCBカードだけは自社の決済ネットワークを確立し自社ブランドで発行しているというのは賞賛に値するでしょう。

・ JCB(ジェーシービー)カード (公式)

長い伝統と歴史のあるクレジットカードを悪者にするのはやめよう

ここ最近のキャッシュレス化の話題では、クレジットカードを普及させることは、「借金をする人を増やす」とか、「新しいことは高齢者を置いてけぼりにする」など負のイメージが強調されている気がします。

しかし、クレジットカードによるキャッシュレスというのは、何十年も前から存在するものであり、ここ最近始まった新しいことではなく歴史もあり伝統もあるものなのです。

また、借金をする人が増えるという意見はカード払いだとお金を使った実感が湧かないということだと思いますが、クレジットカードはカード会社が一時的に支払いを請け負うだけで、浪費癖のある人などはそもそも現金でも借金をして買い物するような人です。

これは、クレジットカードが悪いのではなく使う人のモラルの問題でしょう。

それに、クレジットカードを発行する場合は事前に信用情報の審査も行われるため、信用の低い人や支払い能力の無い人には基本的にはクレジットカードを発行することはありません。

このような仕組み作りをして50年以上利用され続けているクレジットカードを、いまだに理解していないテレビやメディアの報道を見ると非常に残念な気持ちになるので、今回このような記事をまとめさせて頂きました。

以上、「キャッシュレス決済」って何だか新しいイメージがありますが、じつは50年以上も前からあること知っていますか?の話の記事でした。

読んで頂きありがとうございました。

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