法人向けクレジットカード
個人事業主や従業員を雇って会社などを経営している人にとって悩みの種の一つとして経費の管理というのがあります。
従業員一人一人の支出を領収書で管理するのは経理の仕事を増やしてしまいますし、
会社においても事業の利益に直結しない業務に給与を支払うというのはデメリットが大きいです。
また個人事業主の場合、個人のクレジットカードをビジネスに併用するのは仕事での支出とプライベートでの支出が混在してしまい後で整理するのが面倒になります。
そんな場合、法人向けのクレジットカードを利用して仕事での支出を分けることで支出目的の明確化や、
従業員の支出管理や経費管理の効率化、さらにはポイントなどによる付加価値などメリットは大きいです。
ほかにもカードに付帯する旅行傷害保険などが適用となるため従業員の保険加入をカードで補てんするという事まで可能です。
そんな法人向けのビジネスカードでおすすめのクレジットカードを紹介したいと思います。
三井住友ビジネスカード
三井住友ビジネスカードは最も使いやすいスタンダードな法人向けのビジネスカードでしょう。
また、三井住友ビジネスカードには法人向けと個人事業主向けに2つのビジネスカードが存在します。
法人向け:三井住友ビジネスカード
個人事業主向け:三井住友ビジネスカード for Owners
この2枚のカードの大きな違いとして以下の点があります。
三井住友ビジネスカードの特徴:
・キャッシングやリボ払いが利用できない
・法人名義の口座支払いのみ(個人名義は利用不可)
三井住友ビジネスカード for Ownersの特徴:
・キャッシングやリボ払いも利用可
・法人名義と個人名義の口座支払いどちらも利用可
三井住友ビジネスカードと三井住友ビジネスカード for Ownerの特徴をまとめると以下のようになります。
三井住友ビジネスカード | 三井住友ビジネスカード for Owners | |
対象者 | 法人のみ対象(使用者20名以下が目安) | 満20歳以上の法人代表者・個人事業主 |
年会費 | 使用者1名1,250円(税抜)+1名につき400円(税抜) | 本会員1,250円(税抜)+1名につき400円(税抜) |
カード利用枠 | 20万円~100万円 | 10万円~80万円 |
キャッシングリボ | – | 0~50万円 |
お支払方法 | 1回払いのみ | 1回・リボ払い・分割払い・ボーナス一括払い |
お支払日 | 15日締め翌月10日払い | 15締め翌月10日払い・月末締め翌月26日払い |
追加カード・電子マネー | ETC(複数枚発行可),プラスEX | ETC,iD,Apple Pay,プラスEX,PiTaPa,WAON |
ビジネスサポートサービス | 〇 | 〇 |
福利厚生代行サービス | 〇 | 〇 |
三井住友ビジネスカードへのお申し込みはこちら
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは非常にコストパフォーマンスの高いビジネスオーナー向けクレジットカードです。
まず、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの概要は以下の通りです。
対象者 | 20歳以上 |
年会費 | 20,000円(税抜)+1名につき3,000円(税抜) |
カード利用枠 | -(設定なし) |
お支払方法 | 1回・リボ払い・分割払い・ボーナス一括払い |
お支払日 | 10日締め翌月4日払い |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの特徴は
プロパーカードのゴールドカード、プラチナカード並みサービスを付帯したビジネスカードという点です。
付帯されているサービスには以下のようなものがあります。
・国内・海外空港ラウンジ利用サービス
・セゾンプレミアムゴルフサービス
・ビジネスアドバンテージ
ビジネスアドバンテージとはビジネスの効率化に利用できるサービスを優待価格で利用できるサービスです。
・株式会社ベルシステム 電話代行サービス「e秘書」 月額業務料12%割引
・日経コンピューター 年間購読料金10%割引
・DHLエクスプレスワールドワイド 輸送料金10%割引
・PRESIDENT(プレジデント) 年間購読料金39%割引
・ソクハイ クイック即配便10%割引
・TKP貸会議室ネット、TKP研修ネット
会議室室料10%割引、宿泊研修プラン5%割引
・週刊ダイヤモンド 年間定期購読27,500円→24,500円+デジタルサービス無料
・ハーツレンタカー アフォーダブル料金10%割引
・西濃運輸 カンガルー宅配便・ミニ便運賃契約のご優待
・オフィスデポ 商品代金を3%割引
他にもさまざまなサービスが付帯していますが年会費に対する付帯サービスの充実度は高いカードです。
なお、追加カードは4枚までの発行が可能なので少人数の会社や家族経営の個人事業主に向いているカードと言えるでしょう。
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アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードは企業向け・法人向けのクレジットカードとして手厚いサービスを用意しています。
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの概要は以下の通りです。
対象者 | 20歳以上 |
年会費 | 12,000円(税抜)+1名につき6,000円(税抜) |
カード利用枠 | -(設定なし) |
お支払方法 | 1回・リボ払い・分割払い・ボーナス一括払い |
お支払日 | 20日締め翌月10日払い |
付帯されているサービスには以下のようなものがあります。
・コーポレート・メンバーシップ・リワード・プログラム
・経費精算システムへのデータフィード、レポート機能
・ANA desk、JAL online
コーポレート・メンバーシップ・リワード・プログラムとは会社としてカード利用分のポイントを貯めることが出来るプログラムです。
経費精算システムへのデータフィードはカード利用情報を毎日送信してもらえるサービスで、
タイムリーに自社で管理しているシステムへ反映することが可能になります。
さらにレポート機能を利用する事によって情報を自分の欲しい定型フォームにカスタマイズすることも出来ます。
ANA desk、JAL onlineは国内航空券の発券・精算をすべてオンラインで実施できるサービスです。
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法人向けETCカード・給油カード
車の高速道路料金の支払いやガソリン代の支払いなど従業員にお金を支給して領収書などを取っておき、
経費として計上したいと思っていても領収書の紛失をしてしまった・・・なんて経験したことがある人はいると思います。
また、高速道路料金などは現金で支払うとETCを使えずに利用料金が高くなってしまうというデメリットもあります。
ETCカードを利用すると平日の朝と夕方は50%割引、休日・深夜の時間帯であれば最大30%割引となるので、
仕事で車を利用する人にとっては経費を削減するためにもいまの時代はETCカードが必須でしょう。
また、領収書での管理だと従業員がプライベート目的に使ったガソリン代や高速道路料金なども紛れ込む可能性も非常に高いです。
紙の領収書のみの管理だと不便ですがETCカードなら利用実績が支払い明細として残るので交通費の管理が非常に楽になります。
そうは言ってもETCカードを従業員に配ることが出来れば楽なのは分かるけど従業員全員に持たせるのは大変そう。
と思う方もいると思いますがそういった時に便利なのが、
ビジネス向けの「ETCカード」「給油カード」です。
ETCカード
まず、ETCカードでは「法人ETCカード」や「楽ちんETCカード」のようなものがあります。
これらのカードはクレジット機能を持たない完全なETC専用カードになります。
クレジット機能が付いてない事のメリットは従業員がクレジットカードを使い込んで支払えずにカード破産になるという心配がなくなることです。
そんなこと無いだろうなんて思っても実際にはパチンコなどのギャンブルに使ってしまった・・・、
なんてことも起こったりするので余計な機能というのは極力ついていない方が安心です。
また、ETCを利用した際にETCマイレージが貯まるようになっています。
ETCマイレージとはETCで利用した金額に対してマイレージとしてポイントが貯まり、
貯まったポイントをETC利用分のお支払として利用する事がでるサービスです。
なお、ETCカードを作成する際には出資金として1万円を支払う必要がありますがカード返却の際に返金されるので費用は発生しません。
実質的に発生する費用としてはカードの発行手数料と年間手数料のみとなります。
給油カード
給油カードとしては「法人ガソリンカード」というものがあります。
こちらのカードはENEOS(エネオス)と出光で利用する事ができるガソリン・軽油の給油カードです。
こちらの法人ガソリンカードもETCカード同様にクレジット機能を持たない完全な給油カードとなっています。
こちらの法人ガソリンカードは全国のENEOSと出光のガソリンスタンドでの給油を、
全国均一の価格で給油できるためガソリン代の価格が高い地域での給油でも心配はありません。
逆に全国平均よりガソリン代が安い地域では少しデメリットになるかもしれませんが、
その際にはお手持ちの別のカードなどを併用して給油をするといいでしょう。
なお、給油カードを作成する際には出資金として1万円を支払う必要がありますがカード返却の際に返金されるので費用は発生しません。
さらにカードの発行手数料と年間手数料も無料となるので実質的な費用なゼロとなります。
なお、ETCカード、給油カードともにカード発行の審査はありませんので起業したばかりの会社や小規模の会社でも作ることが出来ます。
また、カード発行枚数に上限はありませんので必要な枚数を申し込むことが出来ます。
以上、個人事業主や経営者でクレジットカードを作るなら「ビジネス向けクレジットカード」がおすすめ!領収書も不要で収支が分かりやすく経理管理も簡単になります。の記事でした。
読んで頂きありがとうございました。