アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは米国のアメリカン・エキスプレス社が発行しているクレジットカードで通称アメックスビジネスカードとも呼ばれています。
一般的には個人向けカードのアメックスが広く知られていますが、事業主やオーナーなどの法人向けにビジネスカードも存在しています。
では、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードっていうのは一体どんなカードなのか?
一言でいうと『仕事で飛行機や空港を利用する機会がある人には魅力的なカード』です。
アメリカン・エキスプレスがそもそも旅行用小切手から事業を始めたということもあると思いますが、特に飛行機を利用する事や、旅行での宿泊などを想定したサービスが圧倒的に優れています。
では、まずアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの概要について紹介したいと思います。
カード名称 | アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード |
カードブランド | American Express |
入会資格年齢 | 20歳以上 |
年会費 本人 | 12,000円(税抜) |
年会費 追加会員 | 6,000円(税抜) |
ご利用可能額 | 設定なし(上限は有) |
お支払方法 | 一括払い、分割払い、ボーナス一括払い、リボ払い |
旅行傷害補償(国内) | 最高5,000万円 |
旅行傷害補償(海外) | 最高5,000万円 |
ポイント還元率 | 1% |
電子マネー対応 | Apple Pay |
・ アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 新規入会キャンペーン(公式)
それでは、アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの魅力について詳しく紹介していきたいと思います。
この読みものの目次(もくじ)
- 1 カードの年会費を経費で処理できる
- 2 アメックスビジネスカードは法人ではなく個人でも作ることができます
- 3 JAL国内線で法人専用サービスのJALオンラインが利用できる
- 4 国内外の空港で利用できる空港ラウンジサービス
- 5 手荷物無料宅配サービス
- 6 会員制の福利厚生サービス『クラブオフ』
- 7 ビジネス情報を取得する『ジー・サーチ』の年会費が無料
- 8 オーバーシーズアシスト
- 9 アメックス・リワードポイントは1度利用すれば有効期限が無期限になる
- 10 メンバーシップ・リワード・プラスを利用すればポイント交換レートがお得に
- 11 アメックスビジネスカードの入会審査基準は?
- 12 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードを作ろう
カードの年会費を経費で処理できる
ビジネスカード・法人カードのメリットの一つとして、クレジットカードの年会費を経費で処理することができるというのがあります。
経費というのは業務上で発生する費用のことなので、仕事で使う道具としてクレジットカードの年会費は必要経費となります。
経費の勘定費目としては「支払い手数料」または「雑費」として計上することができます。
つまり、ビジネスカードであればアメックスをお得に作ることができるということです。
クレジットカードの年会費で支出を増やしたくないと考えている人はご心配なく。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメックスビジネスカードは法人ではなく個人でも作ることができます
「アメックスビジネスカードを作るには会社を持っていなくてはならないんでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、アメックスビジネスカードは個人事業主の方でも作ることができます。
クレジットカードの年会費で支出を増やしたくないと考えている人はご心配なく。
最近ではフリーランスといった職業を選択する人も多くなってきたので、個人事業主という事業携帯の方も増えてきているので、法人格のない個人の方には嬉しいことですね。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード (個人向け)
なお、事業を全くやっていない個人の方でもいちおうアメックスビジネスカードを申し込むことができますが、個人の方は通常のアメックスグリーンカードを作った方がいいでしょう。
JAL国内線で法人専用サービスのJALオンラインが利用できる
アメックスビジネスカードではJALの国内線を法人向けで利用することができるJALオンラインサービスを利用することができます。このJALオンラインでは航空券を法人専用運賃のeビジネス6の料金で利用することができます。
・ JALオンライン (アメリカン・エキスプレス公式)
eビジネス6は通常運賃に対して約10%〜40%安くなるのでJALを利用して国内出張を利用する方は出張費が安くなります。
・ eビジネス6
例えば、東京⇆大阪間の運賃であれば通常なら往復で約20,000円ほどになりますが、eビジネス6を利用すれば約15,000と約25%ほど安く利用することができます。
飛行機を利用した国内出張が多い方にはアメックスビジネスカードはおすすめの一枚です。
国内外の空港で利用できる空港ラウンジサービス
アメックスビジネスカードでは国内外の29の空港で空港ラウンジを利用することができます。
利用できる空港ラウンジは以下の箇所になります。
新千歳空港 | 函館空港 | 青森空港 |
秋田空港 | 仙台国際空港 | 羽田空港第1ターミナル |
羽田空港第2ターミナル | 羽田空港第3ターミナル | 成田国際空港第1ターミナル |
成田国際空港第2ターミナル | 新潟空港 | 富山空港 |
中部国際空港 | 小松空港 | 伊丹空港 |
関西国際空港 | 神戸空港 | 岡山空港 |
広島空港 | 米子空港 | 山口宇部空港 |
高松空港 | 松山空港 | 徳島空港 |
北九州空港 | 福岡空港 | 長崎空港 |
大分空港 | 熊本空港 | 鹿児島空港 |
那覇空港 | ダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ) |
空港ラウンジでは飛行機の待ち時間の間、ドリンクや軽食、さらにはアルコールなどの食事を無料で利用する事ができるだけではなく、無料Wi-Fiを利用する事ができ海外でも気兼ねなくインターネットなどを使うことが出来ます。
何より空港の人混みの中から解放されてゆったりとしたソファでくつろぎながら過ごせる空間は一度経験してしまったらもう戻れないくらいの快適さがあります。
また、カード所有者本人だけではなく同伴者も1名無料で利用することができます。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード (個人向け)
手荷物無料宅配サービス
手荷物無料宅配サービスとは飛行機を利用する際に、空港から自宅までスーツケースを1個無料で配送してくれるという便利なサービスです。
こちらのサービスは出発時と帰国時どちらにも利用できるので非常に便利です。
サービスの対象となる空港は羽田空港、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港となります。
なお、出発予定日の7日前までにウェブまたは電話での事前予約が必要となりますのでご注意下さい。
予約をすると宅配業者が自宅まで手荷物の集荷にやってきてくれます。
こちらを利用すれば電車で空港まで行くときなど、大きくて重いスーツケースを運ぶ大変さから解放されて手ぶらで空港まで行けるので非常に便利です。
会員制の福利厚生サービス『クラブオフ』
アメックスビジネスカードでは会員制の福利厚生サービスの『クラブオフ』が無料で利用することができます。
クラブオフは宿泊施設や航空券補助、スポーツジム、お食事、レジャー施設などが会員専用の優待価格で利用できるサービスです。
割引になる金額は利用するサービスによってさまざまですが、最大で90%という割引率のサービスなどもあります。
アメックス・ビジネスカードではこのクラブオフ会員のVIP会員となることができます。
VIP会員では一般のスタンダード会員に比べてクラブオフでの割引率が高くなったり、VIP会員専用の優待サービスなどが用意されます。
このVIP会員は通常月額500円が必要となりますが、アメックスビジネスカードではこちらが無料となるので年間で6,000円お得になります。
また、こちらのクラブオフのサービスはカードの本会員、追加カード会員だけではなく、カード会員の同伴者や配偶者も利用することができます。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード (個人向け)
ビジネス情報を取得する『ジー・サーチ』の年会費が無料
アメックスビジネスカードはビジネスにおけるサポートにも力を入れています。
アメックスビジネスカードではビジネスの情報収集に便利な『ジー・サーチ』を無料で利用することができます。
・ ジー・サーチ (公式サイト)
ジー・サーチは「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」など信頼のおけるビジネス情報サービスからビジネスにおけるさまざまな情報を調べることができるサービスです。
ジー・サーチの利用は法人プランで通常年会費が6,000円(税別)かかりますが、アメックスビジネスカード会員の方は、この年会費が無料で利用することができます。
競合他社との競争において一歩先をいく戦略を取るために情報収集というのは非常に重要なことです。
その情報収集のサポートに『ジー・サーチ』を利用すればライバルを一歩出し抜くことができるでしょう。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
オーバーシーズアシスト
オーバーシーズアシストは海外にいる時に困ったことや分からないことがあった際に、海外の旅行先から24時間通話料無料で、いつでも日本語でのサポートが受けられる非常にありがたいサービスです。
何度も渡航したことのある国であればサポートなど必要ないかもしれませんが、初めていく渡航先の国などでは文化も違ったり勝手が違うことも多く、こういった日本語でのサポートが受けられる相談相手がいるという事が非常に心強いです。
特に海外での病気や怪我などをしてしまった時には医療機関に掛かることすら大変です。
海外へ行く際にはぜひ、このオーバーシーズアシストの連絡先を確認しておくことをおすすめします。
公式サイト アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメックス・リワードポイントは1度利用すれば有効期限が無期限になる
アメリカン・エキスプレスにはメンバーシップ・リワードというポイントプログラムがあります。
このポイントプログラムはご利用料金100円から1ポイント貯められるという手軽さと、アメックスが提携しているショップでの利用であれば最大10倍のポイントがもらえるというサービスで、他のクレジットカードと比べても謙遜はありません。
アメックスが提携しているショップについては、ボーナスポイント・パートナーズに紹介されていますがどのようなショップと提携しているかというと、エノテカ、ボーズ、高島屋、バング&オルフセン、ノリタケ、大丸福岡天神店、じゃらん、イモトのWi-Fiなどがあります。
その他にも宿泊施設やレストラン、ゴルフコースなども提携しているのでアメックスを利用していれば、気づかないうちにボーナスポイントを獲得しているなんてこともあるでしょう。
また、アメックスのリワードポイントを貯めると商品やサービスとの交換、またはANAなどの提携航空のマイルへの移行、お支払への充当をすることが出来ます。
アメックスのリワードポイントは、有効期限が3年間と比較的長い有効期限が設定されていますが、1度でも商品と交換するとポイント有効期限が無期限になるという素晴らしい制度があります。
せっかく貯めたポイントですから有効期限で無効となるのは悲しいですからね。
ちなみに私のおすすめの商品交換はアメックスオリジナルグッズへの交換です。
アメックスオリジナルのパスケースや名刺入れ、財布、パスポートケースなどは作りのしっかりした非常に良い商品です。
ちなみに私がアメックスのリワードポイントで交換したパスポートケースを紹介します。
こちらが届いた商品。
表面には小さくアメリカン・エキスプレスのロゴをあしらった金属のマークがついていますが、実際に見るとさりげないながらもしっかりとアメックスを主張してくれます。
牛革と書いてありましたが触り心地は牛革のようにしっとりしている感じですが、馬革(ホースレザー)のようなしっかりとした光沢感があります。いい作りです。
こちらのパスポートケースは12,000ポイントで交換しました。
1ポイント1円で考えると12,000円と高いかもしれませんが良い商品だったので高くは無いと思います。
メンバーシップ・リワード・プラスを利用すればポイント交換レートがお得に
アメックスビジネスカードを利用して貯まったポイント(メンバーシップリワード)はお支払への利用やマイルへの交換をすることができます。
しかし、通常だと1ポイント=0.5マイルや1ポイント=0.3円など交換レートはあまり高くありません。
これだとせっかくアメックスを利用してポイントを貯めてもちょっともったいないと思ってしまうでしょう。
しかし、メンバーシップ・リワード・プラスに登録する事でこの交換レートを飛躍的にアップすることができます。
メンバーシップ・リワード・プラスは年間3,000円(税抜)の費用が別途発生してしまいますが、ポイントの価値を高めることができるのメインカードとしてアメックスの利用を考えている人にはおすすです。
メンバーシップリワードプラスに登録した時と、登録しない時での交換レートの差は以下のようになっています。
各種マイル移行・代金支払い | メンバーシップ・リワード・プラス未登録 | メンバーシップ・リワード・プラス登録 |
ANAマイルへの移行 | 2,000ポイント=1,000マイル | 1,000ポイント=1,000マイル |
提携航空マイルへの移行 | 2,000ポイント=1,000マイル | 1,250ポイント=1,000マイル |
航空会社の代金支払い | 1ポイント=0.3円 | 1ポイント=1.0円 |
ホテル・旅行代理店の支払い | 1ポイント=0.3円 | 1ポイント=0.8円 |
旅行関連以外での支払い | 1ポイント=0.3円 | 1ポイント=0.5円 |
※ANAマイルへの移行は別途メンバーシップ・リワード・ANAコース(年間5,000円+税)への登録が必要です
ポイントの価値を最大で3倍以上にまで高めることが出来るので、年間3,000円(税抜)を支払っても十分元が取れます。
アメックスカードをメインで利用する方は必ずメンバーシップ・リワード・プラスを利用した方が良いでしょう。
なお、アメックスプラチナカード以上になると、このメンバーシップ・リワード・プラスは自動的に付帯されるようになっています。
アメックスビジネスカードの入会審査基準は?
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード会員になりたいと思った時にふと思う疑問として、「いったいどのような人アメックスに入会できるのだろう?」ということ。
カード入会の審査に申し込んで無事に通過できるかどうか心配という人もいるでしょう。
アメックスビジネスカードの場合入会審査の基準はそれほど高くないというのが正直な印象です。
カードの審査基準というのは公開されていませんが、これまでの経験からおそらく以下のような人であれば問題なくアメックスビジネスカードに入会することができるでしょう。
法人の場合
・ 事業を行っている方または個人事業主の方
・ 法人口座を持っている方
・ 過去に金融事故(支払い延滞、自己破産など)をしたことがない方
個人の場合
・ 会社に勤めている正社員、派遣・契約社員の方(アルバイトなどは除く)
・ 勤続年数が5年~10年以上の方
・ 年収が400万円以上の方
・ 過去に金融事故(支払い延滞、自己破産など)をしたことがない方
過去に金融事故を起こしているとCICなどの情報機関に過去の延滞情報が登録されてしまいますし、カードを発行しても未払いになる可能性や、カード破産をして踏み倒されてしまう恐れもあるとカード会社も判断するため入会することは出来ないでしょう。
ちなみに個人で申し込みをする場合には、勤務先なども上場企業などであれば良いですが、一般的な企業に勤めているのであれば問題ないと思います。
入会審査に通過する重要なポイントとしては継続的に安定した収入があること、過去に支払い延滞などを起こしていないことだと個人的には思います。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードを作ろう
アメックスビジネスカードは仕事で飛行機を利用する人には満足度の高いビジネスカードの一枚です。
これだけの空港利用のサービスが備わっているビジネスカードはアメックスビジネスカード以外にはないでしょう。
また、ビジネスカードなので仕事のシーンで使う機会も多いと思いますが、アメックスというステータスは、仕事においても大きな武器になるでしょう。
いろいろとサービス内容を紹介してきましたが、アメックスの良さを知るためには何よりもサービスを体験してみることが一番良く分かります。
ここまで記事を読んでくれたあなたに向けた特別なキャンペーンです
・ アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 新規入会キャンペーン(公式)
アメックスビジネスカードは一度手にしたら二度と手放したくないと思えるカードです。
以上、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードについて徹底的に解説します。の記事でした。
読んで頂きありがとうございました。