今回は「貧困を経験した人は何が必要で何が必要ではないかを理解している」ということについて話をしていきたいと思います。
生まれてからずっと裕福な生活を送っていたり、人並み以上の生活を送ってきた人には無縁のような話なるかもしれません。
そんな人でも、もし興味があれば少しだけ読んでみて下さい。
また、「クレジットカードやキャッシュレスと関係あるの?」と思うかもしれませんが、個人的には関係のある話だと思いこの話題を取り上げていますのでご安心ください。
この読みものの目次(もくじ)
貧困を経験すると何を学ぶことが出来るのか?
いまでは生活に余裕のある暮らしを送っている人の中には、過去には貧しい生活を過ごして乗り越えてきたという人もいるでしょう。
「ところで貧しさというのはどんな時に感じるのか?」
これは人それぞれさまざまな意見があると思いますが、個人的には衣・食・住の3つと最低限のインフラ(電話、ネットなど)と通勤などに掛かる交通費などが確保できるギリギリの状態だと思います。
「では、生活が豊かな人は一体どんな人なのか?」
お金余裕がある人なら週末に外食などの飲食を楽しんだり旅行などに出かけるなどの娯楽を楽しむでしょう。
また、買い物などもして新しい服や靴、時計などを買ったり、新しいパソコンなどの家電や車などを購入したりするでしょう。
お金が無い人でも服を買うだけのお金があるときもありますが、お金があったとしても買わないでしょう。
一体なぜなのか?
それは、お金が無い人にとっては必然なものではないからです。
お金が無い人でも必要な物にはお金を払いますが、自分にとって本当に必要な物にだけお金を払うでしょう。
ひとことで言えば『取捨選択』を常に考えているといった状態です。
「お金とはいったい何なのか?」その答えがここにはある
「お金とはいったい何のか?」これに明確に答えるのは非常にむずかしいです。
ただ、個人的には「お金は時間を買うための道具」というのがひとつの答えとして考えられると思います。
ここで少し時間とお金の関係について面白い記事を紹介したいと思います。
毎月5万4000円を市民に配り続けた結果何が起こったか?という記録 (Gigazine)
アメリカでSEED(Stockton Economic Empowerment Demonstration)と呼ばれるプロジェクトにより、「使用用途を制限せずに毎月5万4000円を生活に困窮する人々に与えたら何が起こるのか?」という検証が行われました。
毎月自由に使える5万4千円が支給されたらいったいどうなるか?
「働きもせずにお金をもらったら仕事もせずに遊びに使って散財してしまう」という意見が多いと思います。
しかし、実際には全く違う結果となります。
その結果というのがこちらの記事の内容から分かると思います。
この余分な5万4000円によって人々が得た最も価値のあるものは「時間」であることがわかりました。親となる時間、休む時間、コミュニティの一員になる時間などさまざまですが、ある人は副業として行っていたLyftのドライバー業をやめ、ある人は家族と過ごすために賃貸アパートの頭金を払うことができました。余分なお金があることで、引っ越しして通勤時間を削減したり、残業時間を減らしたりして、「時間」を買うことができます。シーラという女性は支給を受けたことでストレスが減り、「夜によく眠れるようになった」と語っています。
つまり、お金があるということは自分のやりたいことに使う時間を増やすことができるということです。
また、お金による付帯効果としては「選択肢が増える」というのもあります。
食事などでもそうですがお金が無いと必然的に選ぶものが少なくなります。
栄養バランスなども考えると偏りがちな食生活になることもあるでしょう。
しかし、お金があることで食べ物の選択肢も増えて栄養バランスなども改善することが出来るでしょう。
ある意味でお金がないと健康を維持することも難しいものです。
また、選択肢が増えるという点では住むところの選択肢も増えたりします。
駅から遠いところで朝早くに起きて通勤に時間を掛けたりする人もいますが、お金に余裕があれば駅の近くに住み、通勤に掛かる時間を減らして睡眠時間を長くとることも可能になります。
このようにお金というのは「時間を作ることができる道具」でもあり、「選択肢を増やす手段」にも使えるものと言えるでしょう。
お金とは単にモノを買うためのものと考える人もいるかもしれませんが、こういった側面もあることを知っておくと良いでしょう。
貧困を経験した人ほど世の中のキャッシュレスの優位性を理解できる
では、現金に代わる支払いとしてクレジットカードなどのキャッシュレスとはいったい何なのか?
キャッシュレスとは生活の中で現金を使う、必要とすることがなくなるということです。
つまり、生活の中で現金を必要とする時間を無くすことができます。
そして、それだけではなくクレジットカードなどは現金とは違いポイントが貯まったり、キャッシュバックなどのサービスも利用することができます。
また、クレジットカードには保険なども付帯しているものがあるので保険加入費用を節約することも出来ます。
さらには、クレジットカードによってはサービスを割引して使えるものもあるので、現金よりもお得になるケースが多いです。
ほかにも現金を持たなくなることで銀行やATMなどで現金を引き落としする機会も減り、振り込みなどにコンビニに行く機会も減るので自由な時間が多くなります。
こうしたメリットについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
クレジットカード豆知識 ~時間を節約したいと思っている人向け クレジットカードを活用した時短術~
貧困を経験した人にとってはこうしたメリットを理解すると現金にこだわる理由はなくなるでしょう。
つまり、現金にこだわる必然性はないと判断するためです。
必然性が無くなる以上、その他のメリットの方が多いキャッシュレスを活用したほうが良いという考えになるでしょう。
貧困は「自分にとって何が必要で何が必要ではないか?」を学ぶための期間
「貧困を経験した人々は何が必要で何が必要ではないかを理解している」
これは個人的に最も重要なメッセージの一つだと感じています。
いま生活に苦しんでいる人は、ただ苦しんでいるのではなく「自分にとって何が必要で何が必要ではないのかを学ぶ期間」と考えると有意義な時間になると思います。
こういったことは本を読んだりして学ぶことよりも実際に体験しなければ分からないものなので、ある意味で貴重な体験をしている期間とも言えるでしょう。
以上、「貧困を経験した人々は何が必要で何が必要ではないかを理解している」ということと「キャッシュレス」についての話。の記事でした。
読んで頂きありがとうございました。