2019年5月1日より年号が『平成(へいせい)』から改元されて『令和(れいわ)』元年となります。
新しい年号に変わるこの時代の節目に生きているというのは何だか感慨深いものがありますね。
ただし、年号が変わるだけで実際の生活になにも変化が無ければ意味がありません。
新しい時代に合わせて自分も変わりたい、または変わろうなんて考えている人もいるのではないでしょうか?
時代が令和に変わる2019年は年号だけではなくキャッシュレスにおいても元年とも言える時代です。
そんな時代に令和元年に合わせてキャッシュレス支払いに変えてみるのも変化の一つになるでしょう。
この読みものの目次(もくじ)
電子マネーにスマホ決済と支払い方法も様変わりした
平成から令和の時代へ変わっていく間に大きく変化したのが電子マネーやスマホ決済などによる支払い方法の変化でしょう。
お財布から現金を出して支払う方法しかなかった平成初期の時代から、令和元年のいまではさまざまな支払い方法が存在します。
ポケベルからPHS、携帯電話、そしてスマホと変わったように平成の間にいろんなことが起こりました。
おそらく平成元年の頃にはスマホのような携帯端末が存在して、それがお買い物の支払いに使えるようになるなんて想像しなかったですからね。
時代の進化というものはすごいです。
電子マネーといえば代表的なものは交通系ICのSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)、またセブン~イレブンのnanaco(ナナコ)といったものです。
Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)は電車やバスを頻繁に利用する人にはもはやなくてはならない存在の一つにまでなりました。
私もよく電車を利用していますが、自動改札機を素早く通過できるこの技術は生活を本当に便利にしてくれました。
また、クレジットカードを利用すればオートチャージもできるので電子マネーの残高不足なども心配する必要がありません。
交通系電子マネーの『Suica』と『PASMO』 お得に使えば上手に節約できる貴重な電子マネーの使い方
nanaco(ナナコ)のようなコンビニで利用できる電子マネーも今では利用している人が多くなってきましたね。
お会計の際にお釣りの計算などもせずにカード一枚でお支払いできる電子マネーはポイントなども貯まるので便利でお得です。
また、nanaco(ナナコ)のすごいところは税金などのお支払いにも利用できるという点です。
万能nanacoカードは税金お支払いで最強の電子マネー!nanacoを活用した税金のお得な支払い方法を紹介します。
税金の支払いもキャッシュレスで・・・・、というのが令和の時代には当たり前になって来るかもしれません。
スマホ決済ではPayPay(ペイペイ)や楽天ペイ、Origami Pay(オリガミペイ)、LINE Pay(ラインペイ)などさまざまな種類のスマホ決済が誕生しました。
細かいものも含めれば一体どれくらいあるのかもはや把握するのが困難です。
スマホ決済はまだ普及して日が浅いですが、現在さまざまなキャンペーンなどで注目を集めているので利用している人も多いと思います。
スマホ決済を利用するとポイントがもらえるものが多くありますが、クレジットカードを利用してチャージをする方法だとカードのポイントも付与されて、ポイントの2重取りなんてこともできます。
『スマホ決済の種類別』におすすめのクレジットカードを紹介。スマホ決済の魅力を最大限に引き出すクレカはこれだ!
お財布を持たずにスマホでお買い物をする姿も令和の時代には見かけるようになるかもしれませんね。
バーチャルカードも台頭しクレジットカードの物理カードは減るかもしれない
平成の時代にはクレジットカードはお財布の中に入れておくのが当たり前の時代でした。
しかし、令和となる時代にはクレジットカードはお財布には存在せずに、スマホの中にデータとして存在するだけの時代になるかもしれません。
わかりやすい例だとApple Payがいい例かもしれませんが、スマホにクレジットカード情報を登録すれば、物理カードは存在意義をほぼ無くしてしまうかもしれません。
まだ日本への導入は未定ですがAppleもAppleCard(アップルカード)を発行することを正式に発表しましたが、こちらも物理カード以外にバーチャルカードが存在します。
ついに発表されたAppleCard(アップルカード)!まさにクレジットカード界の黒船の到来か!?2%という高還元率!カードはチタン製!!気になる日本への導入は??
国内でもKashなどのサービスによって物理カードがなくてもバーチャルカードとしてスマホにクレジットカードが存在するものも誕生してきています。
スマホ決済アプリ『Kyash(キャッシュ)』なら審査不要で使えるVISAブランドのクレカが作れる。さらに嬉しいキャッシュバックが2.0%の特典付き。
今後は物理カードは欲しい人だけが作るクレジットカードになるかもしれませんね。
クレジットカードは単なる媒体となり実際の支払いツールはスマホが主流になりそう
令和の時代はもはや今までの常識というのは覆されて、クレジットカードはただの媒体として存在するだけかもしれません。
実際の支払いに利用されるのはクレジットカードではなく、スマホのような電子デバイスからクレジットカード、電子マネーによる支払い方法が主流となる時代になるかもしれません。
そうなるとまさにキャッシュレスどころかお財布もいらないウォレットレスになりそうですね。
では、『今後クレジットカードは物理カードを持たずに利用することが良いことか?』と言うとそんなことはありません。
スマホ決済に対応するには決済端末の導入など店舗側のハードルが高いという点もあります。
とくに小規模の店舗などではスマホ決済に対応しても実際に利用者が見込めないと導入するメリットもないと思い躊躇するでしょう。
まだスマホ決済よりはクレジットカードに対応していた方が多くの利用者が見込めるのが現状ですからね。
そういった状況に対応するためにもまだまだクレジットカードの物理カードの必要性は存在するでしょう。
ただし、現在ではSquare(スクエア)のようにスマホ決済にも対応して導入コストも安い決済システムも誕生しつつあるので、令和の時代の中でどうなるの分かりませんけどね。
Square(スクエア)の決済システムが一新。キャッシュレス社会の理想的なPOSレジの姿はまさにこれかもしれません。
消費税増税で優位性が高くなるキャッシュレス支払い
令和元年に待ち構えていることの一つに2019年10月から施行される消費税増税があります。
いまの消費税8%が10%に引き上げられいよいよ1割の大台を超えてきます。
「増税分はたった2%とだから生活にそんなに変わりはない」と考える人もいるかもしれませんが、2%というのが一般のサラリーマンの年間の昇給率と同じと考えたらとても大変なことだと感じるでしょう。
サラリーマンの給料上昇率とクレジットカードのポイント還元率。クレジットカードを使えば相対的に給料がアップします。銀行普通預金に対しては1,000倍のメリットも。
消費税増税が家計を圧迫することは間違いありませんが、消費税増税施行後にはキャッシュレス支払いによる還元措置も用意されています。
消費税増税が始まる2019年10月から2020年6月までの9ヶ月間、キャッシュレス支払いをすることで増税分の2%をポイントなどでカード利用者に還元してくれるというものです。
2019年に施行される消費税増税分のキャッシュレス決済によるポイント還元。還元対象となる決済事業者が分かってきたので紹介します。
この還元策の主な狙いは国内でのキャッシュレス支払いを普及させることです。
日本のキャッシュレス比率が20%ほどと先進国の中でも極めて低く、国際的にも遅れているということと、2020年の東京オリンピックで海外からの旅行客が増えることを見据えて普及させたいという思いがあります。
生活を豊かにするためにクレジットカードが必要になる
平成から令和に向けて時代が変わるなか良いことばかりでもありません。
社会保険料や年金の支払い期間は伸び続けていきサラリーマンの手取りとなる収入は減り続けています。
一体どれくらい減ったのかというと年収300万円と年収500万円、年収1,000万円の世帯でこれくらい減っています。
・年収300万円の手取り 2011年:281万円 ⇨ 2017年:261万円
・年収500万円の手取り 2011年:434万円 ⇨ 2017年:408万円
・年収1,000万円の手取り 2011年:767万円 ⇨ 2017年:719万円
年収300万円の人は年間で20万円、年収500万円の人は年間で26万円、年収1,000万円の人に至ってはなんと年間で48万円も負担増となっています。
減り続ける手取り
2011年→年収300万-19万=手取281万
2017年→年収300万-39万=手取261万
2011年→年収500万-66万=手取434万
2017年→年収500万-92万=手取408万 pic.twitter.com/3tkMSoNZZQ— 株吉 (@cischaba) April 27, 2019
こうした税金による負担が増え手取りの収入が減っていく時代の流れは令和になってもまだまだ続いていくでしょう。
そんな時代だからこそクレジットカードのような買い物でポイントなどが貯まるものを活用しないと生活が苦しくなっていく一方です。
収入が少ないからクレカを作らないのは大間違い。収入が少ない人こそクレカを作らないと生活が苦しくなるという理由。
クレジットカードのような直接家計を改善してくれるものというのは絶大な効果があります。
クレジットカードを活用して生活を少しでも豊かにしていくのが令和という時代の過ごし方になっていくでしょう。
キャッシュレスにすると時間を有意義に使うことができる
普段の生活で時間に追われてしまうという人は、もしかしたらキャッシュレス化することで時間を大幅に有意義にすることができるかもしれません。
平成の時代にはクレジットカードを使わずに現金を利用していたという人は、以下のようなことをしていたのではないでしょうか?
・ATMに並んで現金を引き出している
・レシートを見て家計簿をつけている
・レジでお釣りを計算しながらお支払いをしている
これら3つの作業をやらなくても良いとなったら時間が大幅に短縮できると思いませんか?
「そんなことができるのか?」と思うかもしれませんが、クレジットカードを活用した時短術を利用すればこれらの作業が不要になり、無駄な時間を大幅に削減することができます。
クレジットカード豆知識 ~時間を節約したいと思っている人向け クレジットカードを活用した時短術~
実際に平成最後の連休でATMに人が殺到し現金が不足するなんてことも起こっていますからね。
・ みずほ銀ATMで現金枯渇 引き出し殺到、10連休前に(朝日新聞)
平成の時代に人生の中でもったいない時間の使い方をしていたという人は、令和の時代にはもっと時間を有意義に使えるようにしましょう。
・・・ちなみに余談となりますが日本のATMの普及率は凄まじく、その維持管理のためだけに年間2兆円という費用が掛かっています。
その費用のために現金引き出しの際に手数料を負担しなければならなかったりと、利用者にとってマイナスな要素もあります。
この内容については以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は読んでみて下さい。
「みんなキャッシュレス決済使おうよ!」と単純には言えない日本の経済事情。キャッシュレスに積極的な若年層の低所得化と、現金派の高齢者の高所得化について。
クレジットカードの存在意義が変わるかもしれない
クレジットカードはスマホ決済や電子マネーなどのトランザクション(取引)に使われるための存在に変わるかもしれません。
クレジットカードは手元になくスマホや電子マネーの支払いの時にクレジットカードを経由してお支払いをする。
そんな時代が令和という時代には当たり前になって来ると思います。
ただ、クレジットカードでの直接のお支払い自体も利用する機会はまだまだ残るでしょう。
電子マネーやスマホ決済は日本国内なら使える場所が多いですが、海外などでは利用することもできないものが多いので、国を超えてのお支払いには国際ブランドがあるクレジットカードの優位性が高いです。
国際ブランドって何という方はこちらの記事で詳しく解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
以上、時代は平成から令和へ。新年号の令和(れいわ)時代はどのクレジットカードを選んでいけばいいのか?令和元年のクレジットカード選びについて解説。の記事でした。
読んで頂きありがとうございました。