「みんなキャッシュレス決済使おうよ!」と単純には言えない日本の経済事情。キャッシュレスに積極的な若年層の低所得化と、キャッシュレスに消極的な高齢者の高所得化について。

雑記

今回は記事のタイトルにもある通りちょっと難しいテーマを取り上げてしまっていますが、少し真面目に記事としてしたためてみようと思います。

 

その前に、まずこのテーマで記事を書こうと思ったきっかけになったものが2つあるので、そちらを紹介しておこうと思います。

 

1つ目はSMBCコンシューマーファイナンスのこちらの調査結果です。

 

・ 20代の金銭感覚についての意識調査2018 (SMBCコンシューマーファイナンス)

 

2つ目はYouTube動画となりますがNippon News 24のこちらの動画です。

 

現金がなくなる?進むキャッシュレス社会

 

こちらの動画2017年の12月22日に公開されていたようですが、今頃になってこの動画を知りました。

 

これらの2つを見ると見えてくるのが、若年層のお金に対する意識と、日本の将来の経済事情です。

 

いまの大人たちは若い世代を引っ張っていく力がほとんど残っていないのではないかと不安になってしまいます。

 

大人が消極的な時代、若い世代は自分たちで何かを立ち上げようとしている。

 

大人たちはもっと若い世代に負けないように引っ張っていく必要があるんじゃないのか?

 

その1:SMBCコンシューマーファイナンスの調査結果について

まず、SMBCコンシューマーファイナンスの「20代の金銭感覚についての意識調査」ですが、いまの20代が積極的にキャッシュレスを利用する大きな理由が「ポイントが2重、3重に貯まるとき」、「お得な特典があるとき」などとなっています。

 

そして、いまの20代は倹約志向で等身大消費、背伸びをした消費はしないということです。

 

・・・・正しいことかもしれませんが、いま景気が交代している日本で若年層がこれでは景気が回復する見通しはまだまだ見えないと言えるでしょう。

 

ツィッターでも世代による差(ジェネレーションギャップ)について以下のような意見もありますね。

 

https://twitter.com/shintaro516/status/1069818580852604928

 

そしてここで最も気になるのがキャッシュレスに積極的な若年層のは、普段の支払いのおよそ4割から5割近くをキャッシュレス支払いにしているということです。

 

日本でのキャッシュレス支払いの普及率が6%程度と言われているのに対して、若年層の利用率は非常に高いです。

 

収入の少ない若年層だからこそポイントでの節約のために、キャッシュレスを使わざるを得ない状況になっているのではないかという懸念があります。

 

逆にキャッシュレスに消極的な高齢の人は消費をするための貯蓄が十分にあるため、普段の支払いはキャッシュレス支払いによる節約など不要になっている気がします。

 

これならいっそのこと年金や社会保障などの高齢者保証制度の優遇を見直して、高齢者に普段の買い物にキャッシュレスを活用するように促した方がいいのではないかと思います。

 

これらの優遇制度に対する不満というのは1年以上前からすでに始まっていますからね。。。

 

70代も半数は「高齢者が優遇されて過ぎ」と回答 世代間不公平への不満続出 (日経ビジネスオンライン)

 

高齢者の方自身も優遇され過ぎているという認識をしているのですから、この辺は早く見直してもらいたいものです。

 

ちなみに2019年時点で日本には60歳以上の高齢者が約4,000万人もいます。

 

高齢者の人口比率 (総務省統計局)

 

これはつまり日本の総人口の約3分の1が高齢者でキャッシュレス支払いに消極的な世代ということですよ。

 

日本経済を活性化させるためには若年層にもっとお金が回って来るような経済の仕組みを作らないと、日本経済が発展していかないでしょう。

 

お正月期にこんな話をすると自分の両親を見て感じるところがあると思いますが、ぜひ皆さんいい機会なので家族と話してみるといいでしょう。

 

その2:Nippon News24について

もう一つのYouTube動画のNippon News24の内容は、これからの日本に向けて非常に明るく感じるものでした。

 

まず、福岡天神の屋台ではすでにキャッシュレス支払いができるように積極的に取り組んでいることです。

 

屋台でキャッシュレスは中国などでは当たり前ですが、日本では屋台以前に個人経営の店舗ですら対応していないところもまだありますからね。

 

また、キャッシュレスが浸透した時の現金との付き合い方については、小さな子供などのお金についての教育のために現金を利用することは個人的にも良い考えだと思います。

 

現金を知った上でキャッシュレスを利用するというプロセスは確かに必要かなと思います。

 

また、一部紹介されていましたが日本でも現金お断りのキャッシュレス専門店というのが、ファミレスなどの飲食店で一部展開されていたというニュースがありました。

 

これは話題性の高いニュースでしたがその後どうなったのか気になる人もいるのではないかと思います。

 

ロイヤルホストでの実証実験の結果については以下の記事で詳しく紹介しています。

 

「現金お断りの店」は、その後どうなったのか?ロイヤルHDの実験 (IT mediaビジネスオンライン)

 

ここで見えてくるのは、極端なキャッシュレス化は売り上げを低迷させてしまうという悪影響がありますが、現金と併用してキャッシュレスを活用すると人件費や経費の削減、時間の短縮などメリットが大きいということです。

 

それにしてもロイヤルホストのお客の8割が現金支払いというのは・・・、小売店の皆さん!まだまだキャッシュレスで先行者利益を掴めるチャンスはありますよ!

 

また、クレジットカードなどを利用するとお金をどれだけ使ったかが見えない、分からないという不安や意見は誰もがあると思います。

 

キャッシュレス決済を利用することの不安を解消する一つの方法として、マネーフォワードの家計簿アプリのようなものを活用するのも有効な手段の一つでしょう。

 

そもそもクレジットカードを使うことでレシートでの収支の管理というのが不要になるというメリットもあります。

 

 

さらに家計簿アプリのようなものを利用すれば現金以上に普段の収支が分かりやすくなるというメリットがあります。

 

キャッシュレス化はなぜ必要なのか?

そもそもなぜここまでキャッシュレス化が必要となってくるのか?

 

これには様々な理由があります。

 

まず、大きな理由の一つとして現金の主流化によるATMのような機器の維持運営費の削減です。

 

日本のATMの管理費を全て合わせると年間2兆円という途方も無いコストが掛かっています。

 

国民みんなで手数料を負担してATMの維持費の年間2兆円をこれからも負担し続けたいと思いますか?

 

これがキャッシュレスが主流となれば必然的にATMの数は減り維持管理に掛かるコストも削減できるでしょう。

 

スウェーデンのような国を見習ってキャッシュレス化に進んでいくことは一つの答えになるのでは無いかと思います。

 

 

もう一つの理由がSuica、PASMOの事例に見るキャッシュレス化の歴史です。

 

いまの若い人達には想像がつかないかもしれませんが、かつては電車に乗るときには切符を窓口で買って駅員に見せて、切符を切ってから電車に乗るという流れでした。

 

それがSuicaやPASMOなどが誕生した今では改札にスマホをかざすだけで終わりです。

 

 

これが今後のキャッシュレス化の姿として幅広く適用されていくことでしょう。

 

スーパーやコンビニなどのレジ作業のようなものは、極力省人化、効率化していきたいというのが会社としての本音です。

 

そうなってくるとおつり計算が必要な現金払いではなく、クレジットカードなどによる支払いの方が安全かつ防犯対策にもつながります。

 

このように、世の中の流れを考えるとキャッシュレス化というのは利便性やコスト削減と言った合理的な面だけではなく、社会のインフラとしても必然的に普及していくことが考えられる技術の一つです。

 

この時代の流れというところには抗えないところはあります。

 

また、Nippon News 24にもありましたが外国人観光客の利便性向上というのも大きな理由のひとつとしてあるでしょう。

 

海外の人にとって日本の現金文化というのは非常に特異なものに感じるものでしょう。

 

先進国の中でもこれほど現金に依存している国というのは日本以外にありません。

 

いくら日本が海外からの観光先として魅力的であっても、いざ日本に来たら不便だったなんてことを言われてしまっては魅力度を下げてしまいます。

 

いまや日本の観光による収入というのは貴重な財源の一つです。

 

インバウンドによる消費額というのは年間で約4兆円を超える規模にまで拡大しています。

 

政府が発表した訪日外国人消費動向調査 平成29年年間値(速報)によると、訪日外国人旅行者数は年々増えており、平成29年速報値では2,869万人、旅行消費額は約4兆4,161億円と推計されています。

引用 クラウド通訳

 

2020年の東京オリンピックは一つの節目となるので、この時までにはキャッシュレス比率を上げたいというのが政府の思惑の一つでもあり、その施策として消費税増税のキャッシュレス還元でもあります。

 

ただ、政府がいくら施策を実施しても恒久的な普及対策には繋がらないでしょう。

 

何よりみなさん一人一人がキャッシュレス決済の理解を深めていくことが重要になると思います。

 

キャッシュレス化の課題は「若年層の裕福化」「アナログの温かみ」をどう残すか

しかし、国内でキャッシュレスを普及させるには積極的な利用をする若年層が消費に積極的にならないと普及は進まないと思います。

 

いくら日本でキャッシュレスを普及させようとしても、実際のメインの利用者である20代、30代、さらには40代が消費に対して消極的であることでは意味がありません。

 

何か特定のキャンペーンでお得になったりするときだけキャッシュレスを利用するだけでは短期的な利用で終わってしまうでしょう。

 

日本国内で長期的かつ持続して利用されていくものとしてキャッシュレスを普及していくには、まず若年層の富の裕福化というのは重要な課題の一つになるでしょう。

 

また、このキャッシュレスという技術も人間がうまく利用しないといけないという思いもあります。

 

キャッシュレスというと機械的で無機質に感じる部分があることと、人間が不要で機械が素晴らしいと錯覚してしまうところがあります。

 

これについては以下の記事で美輪明宏さんの言葉が少し考えさせられるものがあります。

 

美輪明宏さんの愛のメッセージ「”アナログの力”を失わないで」 (女性自身)

 

キャッシュレスには少しアナログの部分も残していく必要があるのでは無いかと個人的には思います。

 

キャッシュレスが8割、現金が2割ほどの比率でストレスなく利用していくことが理想的なバランスだと感じます。

 

以上、「みんなキャッシュレス決済使おうよ!」と単純には言えない日本の経済事情。キャッシュレスに積極的な若年層の低所得化と、現金派の高齢者の高所得化について。の記事でした。

 

読んで頂きありがとうございました。

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