『老舗』(ろうほ、しにせ)というものは昔から長く続いてきた歴史と伝統があるもの。
時間を掛けて作り上げていくため1年や2年では作ることのできない歴史というものがあります。
そして時間を積み重ねて歴史を作り自然とそれが信用、信頼にもなっていくものです。
クレジットカード=それは信用です
クレジットカードというとここ数十年の内にできたものように思っている方もいるかもしれませんが、実は長い歴史があるという事を皆さんご存知でしょうか?
日本のクレジットカードの歴史
まず日本のクレジットカード会社の設立年月をまとめてみました。
カード会社名 | 設立年月 |
オリコ(オリエントコーポレーション) | 1951年3月 |
JCB(ジェーシービー) | 1961年1月 |
三菱UFJニコス | 1961年10月 |
クレディセゾン | 1963年7月 |
三井住友カード | 1967年12月 |
有名な三井住友カードが比較的新しい会社ということや、オリコカードが50年以上の伝統があるということなど意外と知らなかったという人が多いかもしれません。
なお、これらはの会社はもともとは信用販売の業務をしていた信販会社です。
「信販会社ってなに?」という人もいるかもしれませんが、ようはクレジットカード会社だと思ってください。
『信販=信用販売』ということでお客の信用を担保に月賦払い(分割払い)をしている会社です。(混合しやすいですが貸金業とは違います)
「えっそんな前からクレジットカードってあったの?」って思う方がいるかもしれませんが、実際にクレジットカードが本格的に世の中に誕生してくるのは1970~1980年代くらいになります。
ちなみに日本発のクレジットカードブランドJCBで最初に発行されたのがこちらのカードです。
60年以上の歴史と伝統を誇る日本発のクレジットカードはJCBカード
名前の記載も漢字のみで、有効期限も昭和と書かれていたりと、まだ国際ブランドのカードになる前というのが分かりますね。
ここからJCBカードは国際ブランドの仲間入りを果たしていくのです。
という事で日本でのクレジットカードの歴史はすでに40年近くにもなります。
これを読んでいる人たちの中には「まだ自分が生まれていない・・・。」という人もいるかもしれません。
海外のクレジットカードの歴史
日本のクレジットカードの歴史に対して海外のクレジットカードブランドの誕生はいつ頃だったのか?
こちらについてもまとめてみました。
カードブランド名 | 設立年 |
American Express(アメリカン・エキスプレス) | 1850年 |
Diners Club(ダイナース クラブ) | 1950年 |
VISA(ビザ) | 1958年 |
Master Card(マスターカード) | 1966年 |
Discover Card(ディスカバー カード) | 1985年 |
中国銀聯(ちゅうごくぎんれん) | 2002年 |
一番歴史の長いアメリカン・エキスプレスはなんと150年以上も前から存在しています・・・。
ちなみにこの時代は日本はまだ明治にも入っておらず嘉永(かえい)三年で征夷大将軍が徳川家慶という時代です。
日本はどんな時代だったかというこんな時代です。
ちなみにアメリカン・エキスプレスは100年以上も前に何をやっていたのかというと、もともとは旅行者のトラベラーズチェック(旅行小切手)を発行する業務から始まりました。
この時日本はトラベラーズ・チェックどころか小判でも使っているような時代でしょう・・・・。
それから世の中にクレジットカードが本格的に誕生してくるのは1960年代くらいになります。
世界で初めてクレジットカードを作ったといわれるダイナースクラブがこの頃に設立されていますね。
また、このサイトではあまり紹介していないディスカバーカードは主にアメリカでの利用者が多いカードです。
ディスカバーカードは分かりやすく言うとアメリカ版のJCBと言った感じでしょうかね。
日本ではあまり見かけないかもしれませんがアメリカでは利用できる店舗がたくさんあります。
また最も新しい国際カードブランドとしては中国の中国銀聯があります。
その歴史はまだ15年という若さでアメックスとの歴史の差はなんと152年・・・。
これだけ歴史の違いのある会社がいま同じ時代でクレジットカードを発行しているのいうのが奇妙に感じてしまいます。
国際的に見てクレジットカードを利用する人が少ないと言われる日本ですが、正直これだけ歴史と伝統のあるクレジットカードを使っていないという事に驚きを感じます。
JCBのような日本発の国際クレジットカードブランドを所有しているのは世界に誇れることでもあります。
日本発の国際クレジットカードブランド → 日本のカード JCBカード
日本においてはクレジットカードを使うことに対して、「不正利用がある」とか「使い過ぎの心配」など否定的な意見がまだ多くありますが、そんな問題ばかりだとしたらこれほど長い歴史と伝統は続かないでしょう。
それぞれのカード会社の伝統の長さから信用できるクレジットカードを選んでみるというのも良いかもしれません。
歴史と伝統に安心感をおぼえるという事もありますからね。
1961年1月誕生のクレジットカード → 日本のカード JCBカード
1963年7月誕生のクレジットカード → セゾンカードインターナショナル
1967年12月誕生のクレジットカード → 三井住友カード
利用者数の多さも一つの指標
クレジットカードを比較するときに歴史や年数と同じくらいに重要となってくるのが「会員数の多さ」です。
会員数が多いほうが多くの人から支持されて利用されているという事で信用できるという考え方もあります。
各クレジットカードの会員数をまとめた記事も紹介しておりますのでこちらもぜひ参考にしてみて下さい。
以上、長い歴史を持つ老舗のクレジットカード会社は?設立年数別で分かるクレジットカード会社一覧の記事でした。
読んで頂きありがとうございました。
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